両手動作を促すために

両手動作を促すために

ご飯を食べるとき、絵を描くときも利き手に手助けする反対の手(補助手)があると作業はスムーズにはかどります。

「紐結びが苦手」、「ボタンかけが苦手」という訴えが多く聞かれます。
巧緻動作として手指の細かな動きも必要ですが、両手を協調して動かすことも大切ですね。

鉛筆やお箸を使うためには、手関節の動きも必要になります。
手指の動きを促す前にはギュッと「握る」という動作が大切

「ギュッと握る」「両手を協調して動かす」この両方を叶える作業を紹介します。
何よりも子ども達の「うわぁ~」という、ワクワクした気持ちが聞かれること間違いなしです。

『手動シュレッダー』を使って、紙を細くしていきます。
「あれ?」「すごい」と言いながら、どんどん手関節も動かし、意識しなくても両手を上手に動かしています。

本体を裏返して使うことで左右どちらでも、動作を促すことが出来ます。
動かす方向には矢印を書いて見通しが持てるようにしました。

出てきた細~い紙は上から雨のように散らしたり、見立て遊びでパスタにしたり。

紙の厚さや、枚数で抵抗の調整ができます。
これからも、子ども達のワクワクをもっともっと引き出していきたいと思っています。

作業療法士 田中清子

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