「育ち」の創設者である中治名誉会長や現代表の外越は、以前、高等学校に勤務しておりました。
そのご縁で、時々、高等学校からインターンシップの相談があります。
「育ち」を利用している子ども達全員が障がいを持っている訳ではありませんが、特性が強かったり、成長がゆっくりだったり、困っていることを持っている子がいるのは確かです。
このことを含め、ハンディという言葉でくくらせていただきますが、私たちは将来、ハンディを持った方との共生に対する理解を示す層が増えることは、環境的バリヤフリーはもとより、心のバリヤフリーにも繋がっていくと考えています。
中学生の職場体験学習に協力することと同じ考えになりますが、中学生や高校生が、将来の進路選択・職業選択をするなかで、児童発達支援をはじめとする福祉に興味・感心を持っていただくことは非常に有り難いと思っていますし、「育ち」に相談してくれたことに感謝しています。
作業療法士を目指されているAさん(高校3年生)
身近にハンディを抱えている方がいらして、幼少期から「その方に付いて、鉛筆の握り方やお箸の使い方などを教えてもらいにどこかに行っていた」という経験があり、今は、教えてくれていた方が作業療法士の方だったんだと理解し、Aさんも困っている方を支援できるような仕事に就きたい、将来、作業療法士の資格を取得して、療育の現場で働きたいという夢があると話して下さいました。
このことを受け、第3事業所のベテランOTの行う個別活動の様子を見学していただきました(写真①)。
また、推薦入試前ということもあり、面接ノートを作成されるなかで多くの質問を準備されていました。
その質問にベテランOTは丁寧に回答し、Aさんへエールを送りました(写真②)。
Aさんを駅まで送る車中、「とても勉強になりました。
将来、療育の世界で頑張りたいと思いました。
まずは、受験に合格できるよう頑張ります。」と非常に有意義な時間を過ごせたと感謝されていました。
理学療法士を目指されているBさん(高校3年生)
Bさんは、将来の夢が具体的に決まっておらず、両親から資格を取って欲しいと薦められ、なんとなく理学療法士を目指そうと思っているとのことを話してくれました。
これを受け、第2事業所で理学療法士が療育ではどのようなことをしているのかを知っていただくために個別活動を見学していただきました(写真③)。
その後、理学療法士の資格取得をするにあたり、その資格を活かせる働き方について、先輩PTが様々な情報提供をしました(写真④)。
生徒さんが抱いている疑問等をうまく引き出し、視野を広げることが出来たのではないかと思います。
Bさんは、自分自身の将来設計にとても参考になったと感想を述べられ、帰られる時はなんとなく目指していた理学療法士が、積極的に目指したい職業に変わっていました。
今回も、素敵なご縁を繋いでくださった高校の先生方に感謝いたします。