1 | 目的 | 普段からハンドルを握るのであれば、安全運転を遵守しなければなりませんが、特に送迎サービスを行う際は、さらに気を引き締めて利用児さんを安全に送迎しなければなりません。 ただ、こちら側がどんなに気をつけていても、もらい事故や被害者になることはゼロとは言えません。 そこで今回は、送迎サービス時における安全管理について、再度確認するとともに万が一、事故に遭遇した際の対応についてオンワード西山さんよりお話を聞き、いざという時に備えたいと思う。 |
2 | 日時 | 令和6年6月29日(土)15:10~16:00 |
3 | 場所 | 多機能型事業所育ち 第2事業所 鹿児島市坂之上7丁目22-45 |
4 | 受講者 | 育ち職員 |
5 | 講師 | 株式会社 オンワード 西山悠斗 氏 (「育ち」の事故対応等を担う保険会社職員) |
研修の内容
①道路交通法クイズ
- 黄色信号は原則、止まれ。ただし、停止線で停まることで危険となる場合は進行してよい。
- 標識のない最高速度は自動車は60キロ。
- 横断歩道は、歩行者から譲られて先に進んでも罰則対象となるため、原則歩行者優先。
※改めて交通法の理解を。
②自動車事故について
- 民事・刑事・行政・社会的な責任を負うこととなる。
民事だと罰金、刑事は懲役、行政は免許停止等。 - 保険ではカバーできるところとできないところがある。
「育ち」の場合、自動車の修理費用はカバーできていない。
事故対象者が業務ができないところのカバーはできない。
風評被害の対応もできない。 - 交通事故死者数は減少傾向。
車の性能向上、法令等規則の強化、医療技術の向上が関与。 - 車・ドライバー・環境の要因が絡み合って事故は発生する。
- 車の要因:
- 停止距離➔何かに気づいてブレーキを踏むまでの空走距離。
ブレーキを踏んで車が止まるまでの制動距離が関与。
スピード次第では距離が倍に伸びるので、速度に注意。 - 死角➔慣れない車種に乗る時は高低差やミラーの角度に注意が必要。
- 停止距離➔何かに気づいてブレーキを踏むまでの空走距離。
- ドライバーの要因:
身体的要因。視野の広さが関与。有効視野と周辺視野。周辺視野はぼやっとした見え方。眼鏡をかけている方は定期的な点検を。 - 心理的な要因:心理的状況で判断が遅れることがある。
- 環境要因:交差点、右折、左折時の事故が多い。
【それぞれの対策】
車の要因は、車間距離の確保、速度をおさえる、ブレーキに足を置いた構え運転、目視。
ドライバー要因は有効視野でとらえる。
自分事として対策(考え事、気のゆるみ、イライラ)
環境要因は交差点では確実な一時停止・徐行・安全確認
③業務中の事故について
- 業務中事故が生じた時は西山さんに直接連絡しても良い。
その場での示談は絶対にしないように(修理費や治療費についてなど)
事故をした時に情報として必ずおさえたいところは、名前、電話番号、保険(入っていれば)。
➔各送迎車の安全運転マニュアル(事故に遭遇した時)に西山さんの名刺を添付する - ドライブレコーダーについて
➔ドラレコは上書き制度になっているので、事故に遭遇した場合は、その日のうちにSDカードを抜いてデーターを保存するように。(各事業所に予備SDカードあり)
④その他
Q:チャイルドシートの基準が変更になったと聞いたが、詳しく教えてほしい。
A:JAFによるチャイルドシートの推奨基準は140cmから150cmに変更したが、現段階では法的義務はないので、守らなくても違反にはならないが、資料等を後日係に送付する。