写真は、一人乗りシーソーの上に立って左右に重心を移動させる運動を行っているところです。
主な目的は、『重心移動』『身体の傾きを感じる』『姿勢保持』を意識してもらうことです。
シーソーの上に立つと身体が傾いてしまうので、そのままだと倒れてしまいます。
そのため、無意識的に傾きとは反対方向に身体を倒して姿勢を保とうとする身体の機能が働きます。
最初は傾きが怖かったり、シーソーがバタン!と勢いよく反対方向に倒れたりするため、まずは意識的に姿勢が崩れないように取り組むことが必要です。
そうするうちに少しずつ、無意識的に姿勢が保持できるようになります。
姿勢保持が無意識にできるようになるとシーソーが勢いよく倒れてしまう等の加減もできるようになります。
これらのことから、身体が感じた感覚(今回は傾き)に対して自分でどうやって身体を動かすか考えて実行できるようになり、無意識化でできるようになることが増えると自然と二重課題下※での運動の質が向上してきます。
また、『転びやすい』・『遊具で遊びたがらない』といった子たちにも効果のある活動になります。
育ちでは、子どもたちが遊びの感覚で自然と取り組める内容から、発達に必要なたくさんのことを経験できるよう支援をしています。
※二重課題:ここでいう二重課題とは、『姿勢を保ちながら、重心を移動する』
『勢いを調整しながら、重心を移動する』等を示します。