手先を使って何かを作ったり、箸やハサミを使うためには様々な力が必要になりますが、その1つとして、指先や手首を上手に使わなければなりません。
そのためには、指先を使うような活動を行うことも大事ですが、そのための『身体の土台』がしっかりしてなければなりません。
今回の『身体の土台』というのは、体幹・肩周りの安定性を指し、土台が安定していることでその先が自由に使えることができるのです。
安定性を身につける運動としては「トンネルくぐり」や「段ボール遊び」(ハイハイ動作)があります。
ハイハイをすることで手の平から自身の体重が乗る感覚が入り、自分の体重を支えるために肩周りを安定させなければなりません。
そして肩を安定させるめには、体幹(背中やお腹)が安定していないと上手に使うことができません。
身体機能の発達は『末梢から中枢へ』と言われています。
これは赤ちゃんの身体機能の発達が中枢部分(首が座る、1人座りができるなど)から発達し1人座りができるようになると末梢部分(手を使って玩具で遊ぶ、積み木を重ねるなど)の機能を獲得する流れからも想像しやすいのではないでしょうか。
『育ち』の利用児さんたちにも、「手先が不器用」と言われている子には手先だけを考えるのではなく、その中枢部分がまず安定しているのかを見定めて活動を提供しています(^^♪