「育ち」の保育所等訪問支援について

「育ち」の保育所等訪問支援について

保育所等訪問支援は、幼稚園、保育園、ご家庭と連携して療育を行う仕組みです。

保育所等訪問支援は、療育施設の職員が、お子さんが通う保育所や小学校などを訪問し、お子さんや保育所などの職員に対して、集団生活への適応のための支援を行うものです。https://www.city.kagoshima.lg.jp/faq-kenkofukushi/syofuku-ziritu/q13.html

療育(児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援・居宅訪問型児童発達支援)について教えてください。-鹿児島市ホームページ

現在「育ち」では、令和5年1月1日から保育所等訪問支援サービスを実施できるよう申請中です。

令和5年1月1日から「育ち」の保育所等訪問支援サービスを無事開始いたしました。

2023年1月30日追記

「育ち」の基本的な療育

「育ち」での療育は、主に「個別支援」と「小集団支援」を行っています。
「育ち」の療育の大きな特徴は、言語聴覚士・作業療法士・理学療法士のリハビリ職の専門士が一人ひとりの特性に合わせた専門的関わりを「個別」で行い、小集団での関わり方を保育士・児童指導員等が中心になってリハビリ職と連携を図り行っています。
また、行う療育には、利用する子どもの年齢、特性を考慮して、それぞれの課題に対して、一つ一つに意味を持たせています。
「育ち」の療育を行うなかで、何が出来るようになったか、どのような工夫を加えたら成功したか、などを丁寧に保護者の方へその日のうちにお伝えし、ご家庭でのお子さまとの関わりに「幸せ」な空間をご提供できればと思い取り組んでいます。

保護者からの要望

このような「育ち」の療育を行うなかで保護者の方から、「保育園や幼稚園にも情報提供してほしい(障害特性に応じた対応の仕方について情報共有してほしい)」との要望が次々に出てきました。
療育を必要とする子どもの中には、そのとき、その瞬間で気持ちが崩れてしまったり、波にのれないこともあります。
そうなった時には関わる保護者は少し困ってしまうこともあるようです。

「育ち」の療育では、その子の障害特性を理解し、その時の状況に応じて臨機応変に創意工夫しながら支援し、その日の療育を終わる時には小さいことでも「できた喜び」や「褒めてもらった」という経験を持って帰ることができるように心がけています。

利用されているお子さまが「育ちに行きたい」と保護者に話すことや、保護者へのその日の療育でのお子さまの様子から、保護者の要望として「保育園や幼稚園にも情報提供して欲しい」に繋がっているのではないかと考えています。

家庭連携支援について

保護者からの要望が多くなり、保育所等訪問支援を行う前に、「家庭連携支援」を行ってみました。

保護者から幼稚園・保育園に要望を出していただき、幼稚園・保育園の了承を得て、児童発達支援管理責任者と理学療法士・作業療法士が幼稚園・保育園を訪問しました。
お子さまの大きな集団での様子を見させていただき、関係する支援者との情報交換・情報共有および障害特性から支援の仕方の工夫等をお伝えする機会をいただきました。

幼稚園・保育園の方からも賞賛していただき、お子さまにとってプラスに繋がる支援なのだと実感しました。

「育ち」からも必要性を感じて

日頃の療育の対応では、「個別支援」・「小集団支援」の関わりの中での支援となっています。
実際の幼稚園や保育園での集団での関わりには、どのように入れているのだろうか、大きな集団生活に入れている利用児の姿を知る機会を持ちたいと思っているなかで、家庭連携支援を行い、ますます必要性の強さを感じています。

また、その子を取り巻く関係機関との情報共有・情報交換ができる機会を通して、その子に対する一貫した支援につながるのではないかと考えていますので、「育ち」としても保育所等訪問支援を実践していきたいと考えています。

私たちも学びたい

幼稚園は、約30名の幼児に対し、教諭は1~2名。
そのなかで、指示が通るように工夫している状況など素晴らしいものがあり、小集団を見ている「育ち」の療育の中に生かしていきたいと思うことも多くあるので、とても勉強になります。 

保育所等訪問支援の生かし方

お互いが情報交換・情報共有し、支援方法を伝えたり、教えあうことで、そのお子さまの自己肯定感の高まる関わりがご家庭でも療育でも幼稚園、保育園等でも一貫して実践していけることが期待できます。
また、お子さまの個別支援計画に生かせる内容を盛り込んだり、就学に向けて通常学級が可能か、支援学級につなげるか等の目線での利用されているお子さまの今後の展望に繋がる情報共有の継続を図りたいと思っています。

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