お知らせ(訃報について)

お知らせ(訃報について)

令和4年9月28日の朝早くに株式会社「育ち」の創設者 中治 隆儀 が、永眠いたしました。(享年81歳)
ここに生前のご厚誼に深く感謝いたしますとともに、謹んでお知らせ申し上げます。

中治先生、ありがとう・・・。

中治先生は、令和3年4月1日に
「育ち」(現第1事業所)を開所する際に、創設初期メンバーに次のようなお話をされました。
(後から知りましたが、中治先生が永眠された日は、「育ち」の2歳の誕生日と同じ日だったそうです・・・)

社長バースデー3

一緒に種を植えよう。きみの種をね。

ある認可保育園の副園長として働かせて頂きながら、驚くほど多くの園児さん達が所謂「療育」に通所していることに驚かされました。
更に、通所している療育施設によって園児達の育ちに差があることにも驚かされました。

私は、県立学校の教師を37年間勤め上げた後、ご縁をいただいた鹿児島県有数の専門学校に長く勤務し、その間、医療従事者を目指す多くの若者達と大変有意義な年月を重ねることが出来ました。
途中少しだけ職場を離れることがありましたが、60歳から75歳までのおよそ15年もの間、若者との楽しく触れあうことが出来たことに心から感謝しています。

社長バースデー1

その後、全く畑違いの幼児教育の分野に足を踏み入れることになり、今日に至っております。
現在、78歳になる後期高齢者が心身の衰えを顧みず「療育」の分野に足を踏み入れようとしたのは、少しだけ「言葉の発し方に難点のある子」、「感情の高ぶりを押さえることに難儀している子」、「体幹など成長のバランスに問題がある子」など就学前に、しかるべき専門家に委ねて一人ひとりの子どもの育ちをサポートしてあげたい。
と、真剣に考えるようになったからです。

そう考えるようになったきっかけを与えてくれたのが、専門学校時代の教え子A君です。
昔、教育に試行錯誤は許されない。
とおっしゃった方がいらっしゃいましたが、人が人として育ち行く過程には実に多くの「試行」すべき出来事や壁が待ち構えているはずです。
幼い子どもの中に潜んでいる様々なゆがみや問題点を療育にあたる専門の方の適切なサポートによって、その子の「育ち」をより確かなものにできないか。

療育とは、「いそがば回れ」の周到さと、「ここまでおいで」の励ましとが求められる分野だと思います。

社長バースデー2

さて、私はずぶの素人です。
経営感覚は勿論、数字音痴でもあります。
それに療育どころか幼児教育に関する知識も持ち合わせていません。
ただ、本気でこの仕事に取り組みたいという情熱があるだけです。
従って、しかるべき人材が必要です。
しかるべき財源も必要です。
乗り越えねばならない多くの厄介な問題が横たわっています。
それらを乗り越えて前に進むためには人様とのご縁が絶対に必要です。
人生の最終章、黄昏時を生きている高齢の私と共に「やってやろう。この仕事にやり甲斐を求めよう。」と考えてくださる方とスクラムを組んで,全力を傾けてみたいと思っています。

おまえ、「自分の歳を考えたことがあるのか?」「何を今更!」など様々な言葉を耳にします。
確かに私の正味期間は残り少ないのですが、大丈夫です。
(株)「育ち」は残ります。
私は恐れることなく人生最後の仕事に全力を傾注したいと考えています。

今日は、貴重なお時間を割いてくださり心より感謝申し上げます。
何分宜しくお導きくださいますようお願い申し上げます。

令和2年8月24日
中治 隆

社長絵

生涯「人を育てる」ことに全力を注がれた中治先生から声を掛けられ、中治先生の熱意に心を動かされた「育ち」スタッフの中に中治先生の想いはしっかりと植え付けられています。

中治先生の作られた「育ち」は私たちが大切に育てていきます。
見守っていてくださいね。

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